高校教師いぬいのブログ

乾 東一郎(いぬい とういちろう) ブラック部活,教育時事,PTA強制加入反対,教員のうつ病,など


個人の自由を制限しようとは思わない。

365日部活をしようが,PTA活動をしようが,駅前で募金活動しようが,かまわん。

しかし,みんなしているからという理由で,

・任意の部活顧問を押し付けられる
・任意加盟のPTAに加入する
・任意の募金活動を手伝う

すべて同調圧力だからね。


学校はここから変えていかないと・・・。

昨日 クローズアップ現代でブラック部活動について取り上げられた。現場教師として書きます。

タイトル

昨日 クローズアップ現代でブラック部活動について取り上げられた。
NHKの全国放送である。内容とともに感想を書いていこうと思う。


まずは、顧問からのハラスメントについて。これらは、散見される。


かえれよ 

長時間の走り込み


続いてSNSです。部活を辞めると、「ねたみ」「集団の相互監視」から抜けた生徒になる。

一方で,いじめにならないケースも多々あります。
SNS拡散


部活が原因で不登校もあり得る。これは,一概には言えません。

不登校になる生徒も

続いて長時間部活  文科省のガイドラインは形骸化。週2休み 文科省
長時間


吹奏楽部のスケジュール。これは日常の風景。社会常識とかけ離れた学校の毎年の風景である。
近隣の中学、高校ほぼこんな感じ。自主練もほぼ強制なので、7月は休み無し。当たり前である。コンクール前はこんなもの。コンクール後も気が緩まないように練習。
ここで,注意したいのが教師間の不公平問題である。
部活を断固拒否した場合,7月は12日間の出勤+夏休みは年休など
吹奏楽部顧問は,31日間出勤である。
公務員なので給料はほぼ同じ。
吹奏楽7月は31日間

確かに毎日部活は当たり前になっている。
理由は、土日休みにすると、「おまえ!それでも教師か。」という保護者の圧力もあると内田良氏は指摘。
年々増える活動日


【入試と部活】 私が以前から指摘している問題。
学校部活動は,推薦入試という制度があるので,やめるにやめられない。
また,授業料減免,入学時の加点などある。
これが,地域クラブに入ることを妨げている。
(私は地域クラブとはJリーグのユースから,本当の地域スポーツまで幅広く考えている。)
入試関係で拘束



うちだ 入試人質
*ここで 「無料託児所」が出てきている画面下。
家にいてもらうと困るなどという,「しつけ」を学校に丸投げしている家庭への言及も欲しかった。こういう家庭は本当に多い。


色々な立場でお互いを苦しめている。

生徒同士「やめたらSNSでイジメる。私たちも苦しいのに。」

保護者が先生へ
 「次の大会でベスト8に入らないと息子の推薦が心配。先生,土日も練習ですね。」
 (土日は週休日で,時給数百円と知っていても,この発言である)

先生が生徒に
 「部活をさぼるんだったら,試合には出さない。」
 (ご自身も,休みをつぶして家庭を犠牲にしているからね。)
 (自分の学生時代はそうだった。)

生徒が先生に
 「前の顧問の先生は,正月も初練習をしてくれた。だから先輩は優勝できた」

先生同士で
 「部活顧問をしないなんて、とんでもない。みんな時間を割いてやっている。なぜおまえだけ楽をするのか?」

四方八方から首を絞めあっているのがわかる。
保護者からの要求もある


外部指導者について

 外部指導者 コーチライセンス 

ここで為末大氏と内田良氏が,外部コーチについて話していた。
この辺が,いまだ各方面考えがばらばらだが,
おおむね2点に絞られていると思う。

(1)
きちっとした指導方法を習得したコーチを各学校に配属する。その代り予算はかかる。また学校お墨付きなので,雇用と解雇の手順が煩雑。

(2)
学校から部活動機能を切り離し,地域に移行する。
コーチは,市場原理的なもので,随時入れ替わり,それなりのニーズに合ったチームとコーチになる。
詳しくは  
http://53f53.blog.fc2.com/blog-entry-952.html外部指導者の質がとやかく言われますが,学校部活動から地域部活動に移行すると「市場原理みたいなもの」が生じ指導者の質は確実に向上します。

ということで,私は,(2)の学校から部活動機能を切り離し,地域に移行する。を推奨します。

最後に,今の労働環境についての懇談は良かったと思います。
長時間労働反対 ブラックな企業反対
社会は長時間労働を辞める方向へ

あれこれ書きましたが,もう周知,啓蒙だけの時期は終わったと思います。

学校に部活機能をこのままの形で残すのか,緩やかに地域へ移行していくのか,意見を交わし合う時が来ていると思います。



先日、教員は病休が取りやすい旨の記事を書いた。

理由は
・教えることがほとんど同じ
・公務員だから給与など待遇が良い

つまり、復帰しやすいのだ。


と書いたところ、色んな感情が起こってきた。

我々はいつ病気になるかわからない。
精神的に病むかもしれない。

そのとき,安心して休める制度があるというのは,ありがたい。

だからと言って,教員のブラックさは許しがたい。




 

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