部活に生徒指導の効果はない。
今から書くことは,私の仲間である中学,高校教師複数名でクソまじめに話したことなので,極論でも何でもない。普通のことだ。
部活に生徒指導の効果はない。
部活動をしているならほかの生徒の見本になれ。
部活動をしているなら立ち止まって大きな挨拶をしろ。
部活動をしているなら朝早く来て学校周辺を掃除しろ。
何で部活の生徒ばっかり????????
全くわからん。
生徒指導とは。
まずは入学式である。
ここで張り切らない。要所を抑えたポイントを言う。このためには自校の課題を踏まえた話をする。
当たり前のことだ。
さて次の日,学校のルールを言う。言って見本を示す。または図解する。または動画を見せる。
そしてさせてみる。
できたら,ほめる。
この期間,ルールに対する理由はあまり言う必要はない。
「あぶないから」
「迷惑だから」
この程度でよい。
その後
1週間は,先生の性格を生徒にわからせる作業に入る。
言い方に迷うが「この期間は親しくしない」「心も開かない」。
だが生徒指導上の質問には懇切丁寧に答えて,わかったかの確認もていねいにする。
常に笑顔でする。
この繰り返しで
生徒が先生を試す期間が過ぎていく。
この先生はどこまでしたら怒るかな?というお試し期間が終わる。
実は,怒りません。
話をするのです。
生徒の目があるところで話をするときは,やじ馬ができぬ前に簡潔に説明。
「~~だからダメ」。と指導するのみ。
授業妨害など明らかにこちらを試すようなことがあれば,複数教諭で対応。
それでも暴れだしたら・・・?
素人はここで生徒とぶつかってしまうのだが,ぶつかるのを生徒同士にする。
「お前迷惑なんだよ」
という空気を学級の中に作っておくのである。
この辺が行き当たりばったりの教師とプロの違いである。
4月の初めから授業妨害にいそしむなんていう生徒はいない。
いたら,即時対応。発育,成育歴の状態を観察,確認から始める。
どんなに荒れて入学してきても,「やり直してみようかな」との思いはある。とても小さいけれど。
ついうっかり,暴れたり暴言を吐いたりしたら,少し間をおいて,話す。間とは5分の時もあるし,5時間の時もある。
とにかく,即時の注意はしておき,別室に複数名で連れていく。5時間もたてば落ち着いているので,冷静に対応できる。
何が悪かったかを言わせる指導もあろうが,「恥ずかしくて言えない」「語彙力不足で話せない」生徒がほとんどだ。
だから,こちらから,具体的に「悪かったところ」を指摘して,今後しなければよい。
ということを,できるだけ平易に簡潔に示す。カウンセリングマインドも持ちながら話す。
しかし親じゃないので,心は若干の距離は置いて話す。
(基本教師2名だが,話すのは1人でよい)
授業妨害にいそしみ,その周辺が同調しているということは,もうすで学級は崩壊している。
ここで部活がどうのこうのといっても,部活内で規律は保たれ,授業は荒れる。
もちろん部活に入っていない者は荒れ狂う。授業はわからないのに座っているなんてできるわけがない。
授業を生徒に合わせる。わかりやすくする。面白くする。これも必須である。
威厳で何とかなる世界じゃない。
生徒を全員入部させる。
これって最悪の発想ですよ。
絶対,うまくいかない部活もあろう。また鬼顧問ばかり一校に集めたら,ほかの学校は荒れる。
しかも抑え込むような指導はストレスフルな学校になる。
必ず生徒の奇声があがる。
いじめが起こる。
不登校,退学が増える。
部活に生徒指導の効果なんて期待していない。
・・・みんな知っていることを書いたまでだ。
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