若手バリバリの部活顧問。

明らかに彼の指導で,彼の部活は伸びた。成長した。強くなった。それも体罰暴言なしの完璧すぎる指導である。

ただし教科指導が少し抜けるところがあるが,許容範囲。

私が最も心配しているのが,来年度以降である。今からもずっと大会,練習試合,保護者対応を数年間するだろう。

彼の人生の転機は必ずくる。自身の病気,または結婚,介護・・・。大人なんだから何かが起こる。

だから,その転機でどうふるまうのかが大事なんだが。

いまのところ過労について,彼は効く耳を持たない。優秀なんだろうけどね。


そして,病気は突然来る。疲労というものは蓄積する。睡眠で解消されなくなる時も来る。

わたしなど,毎朝起きたら,背中が汗まみれだった時期があった。そのとき限界とも思わなかった。午前4時ごろ肌着を着替えることもよくあった。


部活に対しての気持ちの糸が切れたとき,・・・これはもう書きようがないが,その糸が切れる音は,私は日曜日の夕方だった。

土日両日部活。顧問としての立場は中途半端。これに気づいたとき,ああ,「生徒のためになっていないな」と思った瞬間であった。

その後は,教科指導,教科指導を,きっちりとするようになった。というか普通に落ち着いてできるようになった。

今でも思うが,あの時の背中の汗は,今振り返れば恐ろしい。






過労はだめ。