さんざん申し上げていた通り,私は学校部活動を地域サークルに移行することが望ましいと考えています。
放課後や土日の学校体育館,運動場,特別教室はすべて地域に開放する。
管理者は,行政。(学校の管理職,教育委員会)
具体的イメージがわかない人は,以下の記事を読むとわかると思います。
このA子さんは,高卒だ。小学校から高校まで部活というシステムがない中で育っている。
近所の体育館には,保護者や親戚,地域の大人がバドミントンを教えているというお話である。
A子さんは,小学校から高校まで,クラブチームでバドミントンをするという話。
A子さんは,進学や進級にスポーツを持ち込まない。
最終的にA子さんは,近所のお店に就職して,時間があるときに無償で近所の小中学生にバドミントンを教えている。
概略は上記の通りだ。
現在のインターハイや中体連は「学校の先生のみ」で運営をしている。外部審判などには謝礼(薄謝)を払うのが通例だ。
運営も含めた部活指導が,すべて先生たちが好きでやっているのなら,問題なく今と同じでいいだろう。
大問題は,教員が,私生活までを投げ捨ててまで部活制度に飲み込まれ,病休,退職に追い込まれていることだ。
多くの学校の場合,顧問が競技未経験者の場合,保護者が意地でも外部コーチを連れてくる。ほとんどの外部コーチは,その競技が大好きで,薄謝で何時間も部活の面倒を見るのである。素人顧問は手の出しようがない。滑稽な話だ。教員はそこに居る必要がない。
このように,競技好きは山ほどいるのである。
何度も言うが,このような人はたくさん見てきた。
「俺も,先生になれるくらい勉強ができていたら,サッカーが続けられていたのになあ」
このような人は,今の教員数よりも多い。山ほどいる。
いなければ,その地域に需要がないと断言していい。
需要がないからいない。
保護者等が,「指導者がいない」と言って学校に泣きつくのは筋が違う。
保護者が教えてもいい。実際に多くの学校で保護者が外部コーチをしている例もある。
指導者はタダでも教えたい人~有料の人までいる。
指導から,運営まですべて「競技が好きな人」に任せていいのである。今のインターハイのやり方をそのまま移譲してもいいと思う。
または,小学校のクラブチームをそのままU15(15歳以下の大会),U18と広げていってもいいと思う。
参考例
(小学校)http://goo.gl/7JlJhW バレーもなぜか小学校まではクラブチーム。
(中学校 ,高校,大学)学校対抗だ。 なんで?
バレーボールの全国大会は,小学生の場合,地域のサークル対抗である。(クラブチーム)
一方,中学生以上になるとなぜか学校対抗になる。
相撲でもそうだ。小学校の時は,わんぱく相撲,いわゆるクラブチーム対抗なのに,中学校から学校対抗になる。部員数の不足から相当困っているらしい。
こう見ると,大会運営や競技指導に対する予算ってものは,ほとんどいらないのではないか?と思う。
理由は,タダでも指導したい人もたくさんいるから。
教員で部活を指導した人は,こういった「タダでも指導したい人」をたくさん見てきたと思う。
ここで私がよく言う「市場原理」みたいなものが働く。
◇市場原理みたいなものが働いて,
健康づくりのようなサークルから,強豪チームまで様々なサークルができると思う。
◇市場原理みたいなものが働いて,
指導者も,多方面の目から「さらされる」ことになり,適切な指導ができる。
今までのような乱暴な指導や,素人顧問などまずないだろう。
◇市場原理みたいなものが働いて
なくなる種目,サークル,
新たに増える種目,サークルができるであろう。
需要があればマイナースポーツの指導者も現れると思う。
では,施設利用料だが,今まであった学校施設を利用するのだから,ほぼタダである。
ということは,消耗品程度であるが,これは交通費も含め,今までの部活と変わらない。部費である。
まとめ
学校部活動が地域サークルに移行しても,新たな予算はいらない。
事実上,保護者か卒業生が教えることになると思う。
会計や大会運営などは保護者会で行うだろう。
とりあえずここまで。 また書き直します。
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http://inui.blog.jp/archives/248206.html
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