どう考えても部活顧問は断れます


理由は簡単で,勤務時間以外は職務の命令が出せないからです。
だから校長は命令できません。
お願いになりますので,断っても処分対象にはなりません。



しかし,勤務時間内なら命令可能です。つまり放課後わずか10~30分くらいなら職務命令は可能です。
でも,校長が職務として命令を下さないのは「明らかに勤務時間外に部活が及ぶから」です。
だから命令されることはありません。




「黙示の業務命令」・・・明らかに残業することがわかっていて,命令を出すこと。



だから校長は黙示の残業命令を出すことはできないので,部顧問を「お願いする」という形にしか取れません。


少し悪意のある言い方ですが「おい,コピーしてくれ」のレベルです。
断れます。引き受けてもいいです。このレベルです。




今までの慣習先生たち自身が部活によって良い体験をしたなど,かなりの情緒的な部分で部活動顧問を引き受けているのは明白です。



ということを,ほとんどの教員は知っています。これ本当の話です。知らないのは,採用試験の勉強をしなかった講師くらいでしょう。もしくは知らないふりをしています。

知っていて,毎日「法の理論」を言っているとウザったくなるからです。

テストの採点一つとっても,時間内に終わるわけがないからです。
学校内での暗黙の了解です。

成績や学校の様子を保護者に知らせる義務もありません。

ただ単に,「それをしないと学校の運営がややこしくなるから,しているだけ」なのです。


だから,今のところ部活を全面廃止したり,部顧問を真正面から断るとややこしくなります。




本気で採用されようと思うなら教育法規は深く学習します。
採用試験を受けるにあたって,労基法は必ず習います。
教職調整額4%も習います。


http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/031/siryo/07022716/002.htm

1 時間外勤務手当を支給しない。
2 時間外勤務手当の代わりに、教職調整額として給料月額の4パーセントを一律に支給。
 教職調整額は給料相当とされ、期末・勤勉手当や退職手当等の算定の基礎とされている。
3 時間外勤務を命じることができるのは超勤4項目(a.生徒の実習、b.学校行事、c.職員会議、d.非常災害、児童生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合)に限定し、教員に過度の負担がかからないよう、適正な勤務条件を確保。



ただし,「残業をさせてはならない」という決まりは,(あまり)習わない。
罰則規定がないからだ。
命令も出していないし,先生たちが勝手に残業しているからだ。




さて,この法律を一番駆使しているのは
「あの先生は部活顧問しなくても当然だよなあ」
と周囲に思わせている先生です。

つまり,毎日,保育園に子どもを預けている先生。
介護が忙しすぎる先生。
病気がちな先生。

こんな先生に部顧問をお願いすることは無理なので,部顧問拒否(または名ばかり副顧問)ができる。



一人暮らし,大学卒業後すぐの先生,この人が部活を断るときに,「超勤4項目」「黙示の残業命令」など出して断ることは,軋轢を生む。


何とか理由をつけて主顧問になることを断り,副顧問になる。その後,上手な理由をつけて土日を休むしかないと思います。


よくある反論ですが,主顧問が病休に入り,顧問をせねばならなくなった時です。この時困るから,絶対に4月当初から顧問は断りましょう!というお話もよくある。
しかし,4月からずっと土日に行っていなければ,管理職も「主顧問が倒れた。これから副顧問のキミが土日も来て部活指導してね。」とも言えないだろう。


土日に部活に行っていないという実績を作るのは非常に大切なのがわかると思います。
(ただし,かなり大きな大会に行くのは良いと思います。これも世渡りです。)


ここで,副顧問でラクしているから,土日は顔だけでも出しておこう,と思って,普段から土日に学校に行っている場合,主顧問が倒れると即副顧問が主顧問に昇格する。


ここがポイントですね。
土日に部活に顔を出さない実績作りをする。
この実績大きいですよ。


だから,完全顧問拒否して,軋轢が生じて変なストレスをためるよりかは,落ち着いた交渉事をするのが一番いいと思う。


では,しわ寄せ論について。
「そんなことばかり言ってみんなが副顧問を希望したら,立場の弱い,または気が弱い人が主顧問になる。弱い立場の人にしわ寄せが来る」

この点についての解決策はありません。
あえて言えば,気を強く持ってくださいとしか言いようがない。

やはり管理職も考えるもので,パワーで顧問を押し付けてくるか,部活数を減らすでしょう。


部活動での生徒指導や保護者からのクレームはとても恐ろしいです。
校長にとっても最も怖いものの一つでしょう。
(部活は,あいまいな制度なので苦情は来て当たり前なのです。)




校長は「部活指導がしたくて,授業がうまくて,何でもする先生」を3月の人事異動で引っ張ってくることに必死になります。

当然でしょう。部活の数を減らすというリスキーなことは避けられるからです。
クレームも減ります。

しかし,現状は人材不足の自転車操業です。





皆さん,土日は学校に行かないことを心がけてみてください。いい実績になる。
多くの皆さんが心がけるといいと思います。
おそらく,今後の学校運営が変わると思います。ずいぶん時間はかかるかもしれませんが,変わるでしょう。


変な言い方ですが「土日のストライキ」です。


まさか,土日に休んでストライキというあり得ない言葉を使うとは思わなかったが,つい書いてしまった。


部活改革に向けては「土日のストライキ」が,地味に効いてくると思います。



ネット上で,先生たちが声を上げている。
研究者も声を上げている。
マスコミも動いている。

これに加え「土日のストライキ」が行政を動かす大きな力になります。


以下は参考記事
 ★部活問題の現状と改善策 




部活動は地域に移行せよ。
学校対抗をやめて地域対抗にせよ。

① 部活動は地域へ移行せよ。
② 地域の指導者が地域の子に教えるべき。学校施設などは地域が借用する。
③ 指導したい教諭は,自分の地域で指導すべき。




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おまけ(後日談)


先日「
土日だけのストライキ」を書いたが,いまいちよくわかっていない人がいたので,
怒らずにていねいにご説明申し上げる

いぬいの心情は


具体的にイメージできないなら
 ★東日本学校連盟は部活を廃止しました。どうするA子さん?

を読んでいただきたい。


がっばっても主顧問になってしまったのなら,ミスですよ。

〈ミス1〉
「部活設置数=部活をしたくて仕方ない教員数」にできなかった人事異動の配置ミス。
だから管理職と採用側のミス。
(とはいえ,部活は時間外勤務になるため制度破綻している)



〈ミス2〉
管理職との交渉に負けた。職員室メンバー構成に負けた。同調圧力に負けた。



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主たる狙いは

管理職に主顧問になりたがる人がいないという現実を見せること。

副顧問になったら→土日は,ほとんど来ないという実績を見せつけること。
これにより来年は部活の主顧問になれないというアピールをすることなんです。


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今は外部移行に向けての過渡期の段階です。

「人材確保の観点から部活動システムを維持するのは不可能」と各方面に思わせるのです。

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その後,管理職や行政主導で地域サークルに移行していくのが望ましい。

学校には教育課程内の「必修クラブ」を週に2時間くらいすればいい。