個性を重視した活動が入試に活用されるということで,部活動がブラックになった?

土日が休みになったので部活がブラックになった。

どちらも正解であるが,今一つ違和感がある。



論理が飛躍するが
学問の重要性が下がったってのも一因かなあと思う。

受験戦争(受験競争)が,過度に行われていた時代は,良い大学=良い就職が信奉されていた。
それが一気に崩れ,実務型の専門学校のほうが,誰でも入れる大学より重要視されてきた。

それと,高卒や専門学校卒の場合,「部活>学力」っていう構図もある。
就職面接のとき,部活のことを大いに話す就活生も多い。
卒論の話などは,大学に勤めるときくらいしか聞いてくれない。


つまり,大学,大学院の学習歴よりも,部活のほうが採用側にとってもわかりやすい。

ブラック部活だった程,働く駒としては使いやすい。

よく言われるブラック企業の戦士は,ブラック部活で育てられる。本当にわかりやすい。


以下の記事を見てみよう。

監督さんが就職の面倒を見る。部活に入っていてよかったね。朝から晩まで休みなく練習を素直にするなら,そりゃ働くだろう。




https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/211473/4

入院騒動と退任の真相…秀岳館・鍛治舎巧監督が明かす

秀岳館・鍛冶舎巧監督(C)日刊ゲンダイ

 ――そういう話を聞くと、後任に関して監督と理事長で食い違いがあるのではと。


「いやいや、そんなふうにドロドロしたくない。そういうのが一番嫌。理事長も恩人だからケンカ別れみたいな辞め方はしたくないんです。まだ話していませんけど、(大会が)終わればちゃんと話して、ちゃんとしてキレイに辞めたい。熊本も八代も大好きだから」


 ――心残りは?


「1、2年生ですね。(自分を)慕って来てくれたのに、最後まで見られなくて申し訳ないなと。伝えられることは全部言ってきた。あとは進学やら就職やらの調整は面倒見て欲しいと言われたら見ないとな、とは思っている。頼ってこられたらしてあげなきゃなと」







本当に情けなくなる。以下の言葉は本当に情けなくなる。
あとは進学やら就職やらの調整は面倒見て欲しいと言われたら見ないとな、とは思っている。頼ってこられたらしてあげなきゃなと

もう,別次元の世界になっていますよ。


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素行の悪い生徒に話すとき。




 授業をまじめに受けないと,進学就職に悪影響だよ。

生徒A
 高校だけでも出とけって親に言われただけだよ。じいちゃんとか,父ちゃんの工場で働くから学校なんてどーでもいいんだよ。

生徒B
 〇〇さん(部活のOB会など)の会社に入るから大丈夫だよ。


もう,学校が学問の場でなくなっている。

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もう一度,企業の採用の論理で考える。

部活は週に2回程度の緩い部にいた生徒。
365日,鬼監督の下で修業した生徒。


会社が万が一の時,時間を惜しまず頼りになる社員はどちらだろうか?

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やはり,学校が社会に求められる人材を育てていない。
社会が求める学問を身につけさせていない。

一例:ネイティブ並みに英語をしゃべる生徒が少なすぎる。暗唱大会はあっても,ディベート大会はほとんどない。


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まとめ

部活が過熱した背景は何?

(本音)理由はわからない。

・部活での活躍が進学就職の評価になる。

・土日が休みになって大会などが増えた。

・学校の学習指導が社会の求めるものと合っていない。


これらが複雑にかみ合っているのかなあと思う。