昨日 クローズアップ現代でブラック部活動について取り上げられた。現場教師として書きます。

タイトル

昨日 クローズアップ現代でブラック部活動について取り上げられた。
NHKの全国放送である。内容とともに感想を書いていこうと思う。


まずは、顧問からのハラスメントについて。これらは、散見される。


かえれよ 

長時間の走り込み


続いてSNSです。部活を辞めると、「ねたみ」「集団の相互監視」から抜けた生徒になる。

一方で,いじめにならないケースも多々あります。
SNS拡散


部活が原因で不登校もあり得る。これは,一概には言えません。

不登校になる生徒も

続いて長時間部活  文科省のガイドラインは形骸化。週2休み 文科省
長時間


吹奏楽部のスケジュール。これは日常の風景。社会常識とかけ離れた学校の毎年の風景である。
近隣の中学、高校ほぼこんな感じ。自主練もほぼ強制なので、7月は休み無し。当たり前である。コンクール前はこんなもの。コンクール後も気が緩まないように練習。
ここで,注意したいのが教師間の不公平問題である。
部活を断固拒否した場合,7月は12日間の出勤+夏休みは年休など
吹奏楽部顧問は,31日間出勤である。
公務員なので給料はほぼ同じ。
吹奏楽7月は31日間

確かに毎日部活は当たり前になっている。
理由は、土日休みにすると、「おまえ!それでも教師か。」という保護者の圧力もあると内田良氏は指摘。
年々増える活動日


【入試と部活】 私が以前から指摘している問題。
学校部活動は,推薦入試という制度があるので,やめるにやめられない。
また,授業料減免,入学時の加点などある。
これが,地域クラブに入ることを妨げている。
(私は地域クラブとはJリーグのユースから,本当の地域スポーツまで幅広く考えている。)
入試関係で拘束



うちだ 入試人質
*ここで 「無料託児所」が出てきている画面下。
家にいてもらうと困るなどという,「しつけ」を学校に丸投げしている家庭への言及も欲しかった。こういう家庭は本当に多い。


色々な立場でお互いを苦しめている。

生徒同士「やめたらSNSでイジメる。私たちも苦しいのに。」

保護者が先生へ
 「次の大会でベスト8に入らないと息子の推薦が心配。先生,土日も練習ですね。」
 (土日は週休日で,時給数百円と知っていても,この発言である)

先生が生徒に
 「部活をさぼるんだったら,試合には出さない。」
 (ご自身も,休みをつぶして家庭を犠牲にしているからね。)
 (自分の学生時代はそうだった。)

生徒が先生に
 「前の顧問の先生は,正月も初練習をしてくれた。だから先輩は優勝できた」

先生同士で
 「部活顧問をしないなんて、とんでもない。みんな時間を割いてやっている。なぜおまえだけ楽をするのか?」

四方八方から首を絞めあっているのがわかる。
保護者からの要求もある


外部指導者について

 外部指導者 コーチライセンス 

ここで為末大氏と内田良氏が,外部コーチについて話していた。
この辺が,いまだ各方面考えがばらばらだが,
おおむね2点に絞られていると思う。

(1)
きちっとした指導方法を習得したコーチを各学校に配属する。その代り予算はかかる。また学校お墨付きなので,雇用と解雇の手順が煩雑。

(2)
学校から部活動機能を切り離し,地域に移行する。
コーチは,市場原理的なもので,随時入れ替わり,それなりのニーズに合ったチームとコーチになる。
詳しくは  
http://53f53.blog.fc2.com/blog-entry-952.html外部指導者の質がとやかく言われますが,学校部活動から地域部活動に移行すると「市場原理みたいなもの」が生じ指導者の質は確実に向上します。

ということで,私は,(2)の学校から部活動機能を切り離し,地域に移行する。を推奨します。

最後に,今の労働環境についての懇談は良かったと思います。
長時間労働反対 ブラックな企業反対
社会は長時間労働を辞める方向へ

あれこれ書きましたが,もう周知,啓蒙だけの時期は終わったと思います。

学校に部活機能をこのままの形で残すのか,緩やかに地域へ移行していくのか,意見を交わし合う時が来ていると思います。